Podcast#7 part1&2 配信のおしらせ
ToriiのPodcast
「ぽんと、とぶ — 静かな声と社会をつなぐPodcast」
エピソード #7 part1&2 を配信しました。
このPodcastは、Torii代表・清水友美とナビゲーター行政杏奈が、
社会の中で見過ごされがちな声やまなざしにそっと耳を澄まし、
そこからひろがる問いや希望を語り合う番組です。
これまでの配信
#0 「ぽんと、とぶ」ってどんな番組?(導入回)
団体の成り立ちや番組名に込めた想いを語ります。はじめての方に向けて、番組の背景と静かな声に耳を澄ます対話の時間をお届けします。#1 「難民」という言葉に私たちは何を押し込めているのか?
「難民」や「被害者」などのラベルの裏に隠れた、一人ひとりの声や関係性を見つめます。ドキュメンタリーに登場した語り手・ハッサンの変化を手がかりに、“聞く”とは何かを問い直します。#2 「声が届かない場所で声を出すってどういうこと?」
声が届かない背景にある構造や壁、そしてそれでも声をあげる人々のまなざしを見つめます。「声を出す」という行為の奥にある葛藤と可能性について対話します。#3 戦後80年─戦争から生まれた分断と、そこからの癒しやつながり直し
戦後80周年を記念して、戦争から生まれた分断と、そこからの癒しやつながり直しを見つめます。#4 援助される存在から発信する存在へ─オーナーシップとエクイティ
支援の現場で固定化しがちな「援助する側/される側」の関係を見つめ直し、インドでの事例を通じて、ソーシャルワーカーの痛みとサバイバーの主体性から「声の対等性(エクイティ)」とオーナーシップによる関係性の再構築を問い直す対話をお届けします。#5 特別編 part 1 ― Toriiとの出会い、そしてボランティアとして体感した現場 (ゲスト:日経アジア編集者・黒沼勇史さん)
#5 特別編 part2ーロヒンギャ難民の動かぬ現実 ― 日本・マレーシア・バングラデシュをむすぶ(ゲスト:日経アジア編集者・黒沼勇史さん)
9月第2週にマレーシア・クアラルンプールで行われたロヒンギャ難民の実態調査をもとに、日経アジアの編集者であり、現在Toriiでボランティアをしてくださっている黒沼勇史さんをゲストにお迎えしました。#7 part1 闇バイト/オンライン詐欺 ー"ルフィ事件"を手掛かりに事象をひもとく
#7 part2 闇バイト/オンライン詐欺ー加害者として裁かれた立場と、その人のなかにある被害者としての立場の、二重の立場
近年、ニュースでよく聞くようになったこの言葉ですが、背景には想像以上に複雑な構造があります。特に東南アジアや南アジアでは、こうしたオンライン詐欺の背後に「新しい形の人身取引」があると認知されており、いま国際的にも大きな関心を集めています。
#7
今回のテーマは、「闇バイト/オンライン詐欺」です。
2023年に日本中を騒がせた“ルフィ事件”を手掛かりに、ニュースの裏側にある経済的困難や孤立、搾取が複雑に絡み合う構造をみていきます。
特に東南アジアや南アジアでは、こうしたオンライン詐欺の背後に「新しい形の人身取引」があると認知されており、いま国際的にも大きな関心を集めています。
#7は、二部構成で配信し、part1ではその現象を紐解き、part2では加害者の中にある被害者性=二重の立場について深めていきたいと思います。
Toriiの現場調査や対話の中で出会った当事者たちの声を通して、加害と被害のあいだにある「揺らぎ」を、一つひとつの実感から対話します。
コーナー【影とひかり】
※このコーナーは、ひとつのテーマにある“裏と表”、“葛藤”をあえて露わにしていく時間です。
#7に共通する問いは――
「加害者と被害者、その線を引いた瞬間、私たちは何を見落としているのか?」
司法制度の中では、加害者と被害者を明確に区分することが必要です。
けれど、その枠組みだけで出来事を理解しようとしたとき、見えなくなる現実もあります。
加害者の中にある被害者感。
そして、加害として処罰することが、果たして根本的な解決につながっているのか。
Toriiのこれまでの調査や活動から見えてきたのは、司法の介入によって一定の効果は生まれるものの、それだけでは人の背景や社会の構造にまで光を当てきれないということ。
「影」と「ひかり」を往復しながら、私たちはこの問いを手放さずに語り続けます。
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