
声にならない声に耳を傾け、境界を越えて生きる人々とともに、
希望ある豊かな社会を。
目まぐるしく変わる世界情勢の中で、重要なテーマであり続ける、人の移動、メンタルヘルス、若者のリーダーシップと平和に焦点をあてながら、人間と地球の共存が可能な社会を作っていくために、当事者の声を真ん中に置いて、分断を連帯にかえていく事業を創造・支援します。
WHAT WE DO
| PAST WORK - これまで
以下の事業は、Toriiの共同創業者たちが、特定NPO法人かものはしプロジェクトのインド事業傘下で主導していたものです。
また、かものはしプロジェクトのインド事業撤退を受け、Toriiがバトンを受け取った事業でもあります。
Tafteesh
人々が売られない社会の仕組みを作るプログラム
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トラフィッカーが適切に捜査され、裁判で有罪判決が出されること、人身売買の被害に対して適切な被害者補償を国から受け取ること、人身売買の被害から適切に回復できるよう、州・県の支援を獲得すること、人身取引の犯罪が適切に抑止できる法律や政策形成に関与すること、を主軸とした事業。
Leadership Next
サバイバーのリジェネラティブリーダーシップ事業
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人身取引の被害者支援を軸にしたリジェネラティブリーダーシップ事業。トラフィッカーが適切に捜査・裁判で有罪判決を受け、被害者が国から補償を受け、州・県の支援を通じて回復できる仕組みを整えることを通じて、サバイバー自身が主体性を取り戻し、法律や政策形成に関わりながら社会を変えていく事業。
ILFAT
人身取引サバイバーによる、人身取引サバイバーのための全国連盟
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インドで唯一の、人身取引サバイバーによる、人身取引サバイバーのための全国連盟。インド7州から2814名の、多種多様な人身取引サバイバーが加盟。各州政府の政策提言だけでなく、中央政府、国会議員に働きかけ、国全体で人身取引が抑止されるような政策・法律形成に関与。
Tafteesh Resilient Community
情緒剥奪を真ん中に置いた、世界的にも画期的な人身取引予防事業
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サバイバーグループ及び草の根NGOが、人身取引に対して脆弱性の高いコミュニティに働きかけ、コミュニティが主体的に地元政府に対して人身取引からの保護責任を求めていく事業。親と子の間にある情緒剥奪が、人身取引の被害にあうリスクを高めているということを始めて事業の中に組み込んだ、世界的に見て非常に画期的な人身取引予防事業。
| CURRENT INITIATIVES - いま
Raahat & AHTU Watch
旧Tafteesh
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かものはしプロジェクトがTafteesh事業から2025年3月で撤退したことを受け、Tafteeshは12年の幕を下ろしました。そして12年の中でインパクトを作り出した①被害者補償、②加害者の適切な捜査・裁判のための仕組みづくりの2つが、Raahat、AHTU Watchという形に生まれ変わりました。
Count Us In
旧Leadership Next・ILFAT
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サバイバー自身が自分の村の調査者となり、村の人々がおかれている、人身取引の被害にあいやすい脆弱性にはどんなものがあるのかを調査しています。その結果を分析し、州政府や中央政府に提言し、村の人々が人身取引の被害にあわないような法制度・政策支援を要請します。これは2025年4月で支援が止まってしまったLeadership NextとILFATの派生形として生まれた事業です。
Tafteesh Resilient Community
(TRC)
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これまでの取り組みから継続していきます。性自認に揺らぎのある子どもたち、ムスリムの少女・女性たちなど、人身取引に対する脆弱性が人一倍高いグループを対象とし、親と子どもたち・若者の間にある情緒剥奪を回復するような取り組みを行っています。
あけたちのうた
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2025年5月8日、Torii設立記念イベントを東京で主催しました。総勢30名以上の方に祝福をいただきながら、希望が生まれる瞬間や、それを支える人たちの姿を分かち合うことができました。
invisible thread
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2025年5月12日、「見えないつながり 〜アジアにおけるジェンダーと性的マイノリティの現実〜」と題したイベントを主催しました。日本でこの活動をされている方々を講師としてお招きし、日本と東南アジアにおける現状と課題、そしてこれからの可能性が語られ、「可視化されてきたこと」と「見えづらいままの現実」の両方に光を当てながら、個人と社会の変容をつなぐ試みとなりました。
異業種間コラボレーション
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学校教育現場や法人、メディアなど異なる業界や立場が交わる場に、Toriiは社会課題の現場から得た知見と多様な声を持ち込み、これまでにない対話と共創の機会を生み出しています。今後の取り組みは随時Newsよりお知らせしてまいります。
ロヒンギャ難民支援
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ロヒンギャ民族は世界で最も迫害を受けている民族の一つであり、強制移住・避難を余儀なくされ、アジアにおける人間の安全保障に大きな影響を与えてきました。この長期にわたる人道危機に対しこれまで多くの国際援助が行われてきましたが、2025年弊団体が実施した現場調査で、当事者および支援団体から、2012年以降問題が硬直している苦境が共有されました。ロヒンギャ難民をめぐるナラティブは地理的に分断され、「被害者」以外の統合されたナラティブが存在しないことに鑑み、Toriiは国境をまたぐラーニングサークルの立ち上げ、分断された当事者と支援者間の信頼を醸成し、システムを動かしていきます。
若者リーダーシップ育成事業
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若者が、孤立や早期妊娠、学校中退、貧困などの問題に引き込まれているとき、そこには時に、世代を超えた連鎖が存在します。そしてよく耳を澄ますとそこには、若者に将来への希望を持ちにくくさせている社会経済的環境要因もありそうです。Toriiは、インドで得たサバイバーリーダーシップの学びとともに、日本でも若者のリーダーシップ育成を支援したいと考えており、まずは興味を持ってくださった沖縄から始めてみようと思います。
| FUTURE PLANS - これから
国際若者連帯
不確実性や不安が増幅している社会の未来を担うアジアの若者同士がつながり、歴史や世界的な文脈から生まれた社会課題について語り合える関係性を編みなおします。Toriiがこれまで実践を重ねたフレームワークによる対話や共同プロジェクトを通して、分断を越えた関係性と未来への連帯を育てていきます。
人々の移動
出稼ぎ労働や国外移住のなかで搾取や暴力にさらされる人々の声や体験をつなぎ、人間の移動と安全保障に、現場での支援と制度改善の両面からアプローチします。送り出し国と受け入れ国をつなぎ、線でストーリーが見えるようにすることで、システムとしての問題解決につなげていきます。
異文化共生事業
日本の出生率低下により労働人口の大幅減少は免れ得ません。そして、現在多くの外国の方たちが日本で学び、働き、日本社会を私たち同様支えてくれています。では、私たちは彼らと一緒に日本社会を創っていく、心の準備ができているのでしょうか?私たちは彼らをどうみているのでしょうか?私たちは彼らとどう一緒に共生社会を築いていくことが可能なのでしょうか?外国人居住者・労働者の人たちと一緒に考え、実行する事業を日本で作っていこうと考えています。